
投資初心者の方は投資をしていく中で様々な銘柄を分析していくと思います。
その際に割安株の代表としてバリュー株投資を思い浮かぶかと思います。
それらバリュー株投資の中でもさらに割安なネットネット株と言うものに注目することもあるかと思います。
今回はネットネット株とはどのようなものなのか?
そのような疑問を解決できればと思い記事を書いてみました。
ネットネット株とは
ネットネット株はその企業が持っている現金や預金などそれらの総額が株式の時価総額を超えている株式のことをいいます。
現金だけですので、比較的価値も分かりやすく、割安かなどもわかりやすい銘柄なのかなと思います。
例えてみると
このネットネット株の説明ですが1,000,000円入っていた財布が有るとします。
しかしこの財布は300,000円のローンで購入しています。
そのためこの財布を購入すると300,000円のローンも一緒についてきます。
しかし財布の中身は入っているので、価値としては700,000円の価値があるかと思います。
計算式としては保有現金1,000,000円− ローン300,000円=700,000円となります。
財布の価値ですが単純計算ですが、700,000円になります。
財布が300,000円で販売していると考えてみるとわかりやすいのかなと思います。
300,000円で財布を購入する。
現金で換算すると400,000円残りになるので、大きく利益が出るかと思います。
実際のネットネット株の求め方
実際のネットネット株の求め方としては、有価証券報告書や決算短信などで貸借対照表を見ます。
その中に現金と預金と言う項目があるので、そこの金額を足して求めます。
他にも土地や株式など様々な資産が書かれていますが、今回は現金と預金のみに絞るやり方となります。
その後、株式の現在の株価×発行済み株式数で掛けると、その株式の現在の時価総額が出せるかと思います。
保有現金>時価総額の場合に投資するのがオススメです。
それらの比率を出すのも良いかと思います。
またこれらネットネット株銘柄は少なくなってくるので、有価証券等や建物、土地などを足してみるのも良いのですが、そのようになってくるとネットネット株と言う感じになってこなくなってくるので、その点には注意です。
バリュートラップに注意
保有現金だけで時価総額を超えてる銘柄と言うのはお得ですが、同時にバリュートラップの銘柄の可能性があります。
現金を買っているようなものでお得に感じますが、実際はその企業に魅力があまり感じないなど様々な要因があるかと思います。
そのため、株価は上がりづらくなるので、満年割安株となってしまう可能性があります。
カタリストの発生
またバリュートラップの銘柄はカタリストが発生すると大きく株価が上昇する可能性があるので、その点には着目すると良いかと思います。
TOBなどのカタリストが発生すると株価は大きく上昇する可能性が高くなってきます。
また、ネットネット株の場合は、MBO等のカタリストの方が確率としては高いのかなと思います。
それらをしそうな会社を選ぶのも良いのかなと思います。
不動産なども考慮する
またこの手法と似たような形で有価証券や不動産などを持っている銘柄も時価総額に換算して計算していくのも良いのかなと思います。
このようにして様々な割安株を発見するのにも役立ちます。
単純にPBRだけを見ていくと、これらのような銘柄は難しいのかなと思います。
まとめ
ネットネット株は比較的現金のみで株式の時価総額を超える銘柄が多いですので、お得感が大きくなります。
しかし、バリュートラップなどにも注意し、カタリストが発生しそうな銘柄を選ぶのも良いのかなと思います。
またこれらの銘柄を現金代わりに投資しているのもあまり良いとは言えませんが、他の割高な銘柄よりはリスクが低くなってくるのかなと思います。
またこれらの銘柄はショック時などの時にあまり暴落しづらいと言う側面もあるので、守りの投資と言うのにも良いのかなと思います。