投資初心者の方は先物などを対象にした投資信託やETF等に投資するとコンタンゴして減価すると言う言葉を聞くことがあるかと思います。
今回はコンタンゴとははどのようなものなのか、そのような疑問を解決できればと思い記事を書いてみました。
コンタンゴとは
簡単に説明すると、先物取引等は期限が決められているため入れ替える必要が発生してきます。
その入れ替える際に期限になってから入れ替えると連動性が薄れてくるため前もって仕入れる必要がでてきます。
この購入する際に現在の価格と未来の価格では差が出てくるので、それらに伴い基準価格等が変化します。
ガソリンでの例
それではマンガで登場したようにガソリン価格で例えていきたいと思います。
ガソリンスタンドの店員にガソリン価格を、これから先仕入れる分の価格も前もって決めておきたいと交渉するとします。
しかしガソリンスタンドとしては先行きが不透明ですので損をしたくありません。
そのため、未来の価格というのは高くなっていくと思います。
ガソリン価格が下がってくればガソリン屋さんは儲かりますし、変わらなくても儲かります。
そのため、価格などはあらかじめ高く設定されている方が多いです。
例えば今の価格を110円として1ヵ月先の仕入れ価格を130円とします。
同時に2ヶ月先を150円、3ヶ月先を170円とします。
客としては3ヶ月先までの価格が決まっているので、ガソリン代がどんなに高騰してもその値段で仕入れると言うメリットはあります。
しかし、価格が上がらなければ損をすることになります。
これは先物を対象としたETFなどでも似たような現象が発生します。
これがコンタンゴと言う仕組みで減価されていくと言う仕組みになります。
まとめ
先物を対象とした投資信託やETFなどがこのようなコンタンゴと言う減価をする仕組みになります。
そのため先物を対象としたものはあまり長期投資には向かないので、その点には注意が必要となってきます。
また同様にレバレッジ型の投資信託やETFなども同様に減価していくので注意が必要になってきます。
主にコンタンゴが発生するものとしては目論見書などに先物対象と書かれているので、それらに注意すると良いかと思います。
また見るのが面倒と言う場合は、主にコモンディティなどの商品系で発生しやすいと覚えておくと良いかと思います。
また商品によっては先物型またレバレッジ型が併用した商品もあるので、それらの場合は減価スピードも速いので、短期のキャピタルゲイン狙いにて投資すると良いかと思います。
しかし、投資の中には原油などコモンディティに投資したいと思う方もいるかと思います。
そのような場合は、原油などを保有している会社などの株を購入することが良いのかなと思います。
先物を対象とした銘柄の例
このコンタンゴが当てはまる代表銘柄は下記のような物があります。
※2021年3月4日情報
- 1671:WTI原油価格連動型上場投信
- 1682:(NEXT FUNDS)日経・JPX白金指数上場投信
- 1699:(NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場
- 1327:S&P GSCI商品指数エネルギー&メタル
- 1684:WisdomTree ブロード上場投信
- 1685:WisdomTree エネルギー上場投信
- 1686:WisdomTree 産業用金属上場投信
- 1687:WisdomTree 農産物上場投信
- 1689:WisdomTree 天然ガス上場投信
- 1690:WisdomTree WTI原油上場投信
- 1691:WisdomTree ガソリン上場投信
- 1692:WisdomTree アルミニウム上場投信
- 1693:WisdomTree 銅上場投信
- 1694:WisdomTree ニッケル上場投信
- 1695:WisdomTree 小麦上場投信
- 1696:WisdomTree とうもろこし上場投信
- 1697:WisdomTree 大豆上場投信
残りは下記サイトをご覧下さい。
先物のフラグが付いている物が対象になります。
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