
投資初心者の方はTOBという言葉を聞くことがあるかと思います。
今回はそんなTOBについて解説してきます。
TOBとは
TOBとは、株式公開買付け(Takeover Bid)の略で、対象企業の経営権取得を目的に、株式の買付価格や期間、株式数などを公告し、取引所外で多くの株主から大量に買付ける手法を指します。
https://www.nihon-ma.co.jp/columns/2021/b20211006
簡単に説明すると株式公開買付と言います。
今後に事業が期待できる企業に対して買収するときに使われる言葉になります。
例え話
上場企業であるとっと商事とまりりん商事があったとします。
とっと商事は、相乗効果があるまりりん商事の買収をしたいと思いました。
しかし、まりりん商事としてはあまり買収に乗り気ではありません。
そこでとっと商事はまりりん商事の株式を買い集めて過半数以上の株式を保有しようと思いました。
これがTOBになります。
TOBでは、まりりん商事の株式は市場にばらまかれているため、それを現在の株価よりもプレミアム価格をつけて買取をする形になります。
例えば現在の株価が3000円とすると4000円で買うから、とっと商事に株式を売ってくださいと言うような形になります。
保有している株主には利益が大きい
会社の株式を保有している方は大きく利益を出すことができます。
それはプレミアム価格がのっているため、この場合は株価が急騰することが多いです。
注意点
注意点としては株価が急騰するため、多くの投資初心者の方はこの株は購入すると株価が上がると思いその株式を欲しいと思います。
しかし多くの場合は、ストップ高になるためその株式は買うことができません。
また購入できるようになったとしてもTOB価格まで寄り付かない為、あまり大きなメリットは得られないと思います。
買収する側の株式を保有している場合
買収する側の株式を保有している場合は、そのTOBについてよく考えてみると良いかと思います。
その買収先の株式で相乗効果を得て利益が大きく伸びると思えば、そのまま株式の保有や買い増しを検討してみると良いかと思います。
反対に相乗効果があまり見られないと思う場合は株式の売却を検討したり、保有を続けたりなどの検討が必要になってきます。
一例として
一例としては、食べ物を加工している会社が食べ物を育てる会社などを買収したとします。
このような場合は加工会社が商品を仕入れる先は、買収先から買い付けると言うこともできるため、相乗効果が得られるかと思います。
まとめ
TOBが発生した際は、回収される側の会社を保有している方はラッキーでふす。
また追加で買おうと思ってる方は、これからホワイトナイト等が発生する場合は、TOB価格以上になる可能性もありますが、基本的には可能性としては低いので、手を出すのはやめたほうがいいのかなと私は思います。
また敵対的買収の場合は、ポイズンピルなどの買収防衛策などもあるので、その辺にも注意をして検討してみると良いかと思います。
買収する側の株を持っている場合は、相乗効果など、どの程度買収による利益の恩恵を得られるかなど、その辺も考慮して、株式の保有をするかなどの検討してみると良いのかなと私は思います
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