ストリップス債って何?
利付債の元本部分とクーポン(利息)部分が分離され、それぞれの部分がゼロクーポンの割引債として販売される債券を指します。日本語では元本利子分離債と呼ばれます。利付債は通常、元本部分とクーポン部分で構成されますが、元本部分をこの利付債の償還日を満期とする割引債、各クーポン部分をその支払期日が満期の割引債として販売するものです。
引用元:SMBC日興証券(https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/su/J0443.html)
日興証券の解説ではこのようになっています。
これだけ見ても初心者の方には理解が難しいです。
例を出します。
1年満期の定期預金1万円
利息は10%(1000円)
通常なら1年後元本1万円と利息の1000円が貰えます。
これは通常の利付債と同様の仕組みになります。
これを利息部分を低く抑える事で発行時の価格を低く抑えて発行する債券をディスカウント債と言います。
先ほどの例なら
1年満期の定期預金1万円
利息8%(800円)を
9800円で買えるという感じですね。
ストリップス債はこの利息8%と定期9800をそれぞれ分離して販売している債券のことになります。
ゼロクーポン債との違い
似た言葉にゼロクーポン債と言うものがあります。
ゼロクーポン債とは名前の通りクーポンが0つまり利息が支払われない債券のことを言います。
それってメリットあるのと思いますがメリットは大きいです。
先ほどの例で説明すると
1年満期の定期預金1万円
利息は10%(1000円)の場合
利息部分を割引いて9000円で1年満期の定期預金を購入する事が出来ます。
1年経過すると1万円返ってくるイメージですね。
普通の債券との大きな違いは期間が長くなると通常は利息が引かれて受け取りますがゼロクーポン債は税金がその度に引かれないのでお得になると言う感じです。
ストリップス債もゼロクーポン債の一種なので違いは特にはありません。
メリット
ストリップス債のメリットは下記のようなものがあります。
②少額から投資可能
①利息の税金が都度かからない(利付債比較)
先ほどのゼロクーポン債の説明でも書きましたが通常の利付債券は利息に税金がかかります。
多くは年2回利息がもらえるので仮に利息を再投資する場合税金分引かれるので効率が悪いです。
ストリップス債などは割り引かれて販売されている為基本的に税金は元本受け取り時のみ課税されます。
その為利付債と比較すると税金の部分がお得になりやすいです。
②少額から投資可能
次のメリットは少額から投資が可能と言う点です。
通常1万ドル必要な場合でもストリップス債などでは期間や利率にもよりますが必要金額を抑える事ができます。
30年4%などの利率がある場合は5000ドル以下で買える場合もあります。
その為まとまった資金が用意できないなどの場合に便利ですね。
期間の長いものを買う場合は下記の漫画のように年金みたいな形にできるのも良い点です。
デメリット
デメリットですがやはり利付債と比較するとお金が増えたと言う実感が湧かない点です。
利息がない為、面白みがないですね。
これはインデックス投資と配当投資みたいな感覚ですかね
購入方法
購入方法はSBI証券がおすすめです。
おすすめの理由としてはさまざまな期間の米国債のストリップス債が販売されています。
又100ドル単位から買う事ができるので資金が少ないうちからでも始められるのでおすすめです。
SBI証券については下記漫画をご覧ください。
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