
投資初心者の方は信用取引などをしていると、現渡しという言葉を聞くことがあるかと思います。
今回は、現渡しは何なのか、そんな疑問を解決できればと思い記事を書いてみました。
現渡しとは
現渡とは、信用取引の売り建玉を買い返済、つまり株を買い戻して返却するのではなく、保有している現物株を返却することで手仕舞うことです。言葉の通り、現物株を渡すことで決済します。現渡しをすると、証券会社の口座内では、現物の保有株と売り建玉がなくなり、売り建玉分の代金が入金されます(もちろん諸経費は差し引かれます)。
>>楽天証券より引用
現渡しとは簡単に言うと空売りしている銘柄を返済するときの手段の1つになります。
空売りしてる銘柄と同じ銘柄を現物株で保有している場合、その現物株を空売りの返済に当てると言うやり方になります。
市場で買い戻すやり方とは異なるので、その点が現渡しと信用返済買との違いになります。
例えると
現渡しを例えるとあかっとさんはまりりんさんからNintendo Switchを借りました。
あかっとさんはその後借りたスイッチをお店に売却しました。
その後返す必要がありますが、通常の場合は市場からスイッチを買ってそれをまたまりりんさんに返す方法になります。
しかし、現渡しの場合はスイッチを市場で買うのは一緒ですが、その後保有しているスイッチをまりりんさんに返すやり方になります。
現渡しの活用法
これだけ聞くと、なんだか手間が増えたりコストなどかかるので、現渡しは微妙かなと思いますが、これは優待クロスなどをする際によく使用されます。
具体的には優待クロスの場合は、権利落後の下落を防止するために現物株と同じタイミングで空売りも行います。
その後権利をまたいだときに保有している現物株を空売りの返済に当てるため、優待クロスなどでは必須のやり方になります。
まとめ
現渡しは空売り後の返済注文の1つのやり方になります。
現渡し自体はあまり意味がないと思いますが、優待クロスなどをする際は必要となる知識ですので、優待クロスなどをやりたい方は現渡しを覚えてみるのも良いのかなと思います。
また信用取引を行うときは開設基準などもあるため、それら基準を満たしてから信用取引などを行うのが良いのかなと私は思います。
空売りは命までと言われるほど初心者には危険な取引なのかなと思うので、ぜひ知識を身に付けてから信用取引を行ってください